アーモンドの栄養・効果

アーモンドとは

アーモンド ( 英名: Almond ) はバラ科サクラ属の落葉高木で、私たちが食べているのはその仁(植物種子の核)となる部分です。市販のアーモンドの多くは殻が剥かれた種子のみの状態で販売されています。アーモンドはナッツの中でも栄養価が高く、美容効果やダイエット効果が期待され広く人気があります。

アーモンドの種類

アーモンドはその種類を厳密に分けると100種類以上あると言われていますが、その中でも主に食用にされているのは以下の種類になります。

アーモンドの栄養成分と効果効能

※出展：USDA (100g当たりの栄養素)

アーモンドはビタミンEが豊富

アーモンドは脂溶性抗酸化物質であるビタミンEが特に豊富に含まれており、効率的に摂取するのに適しています。これらは細胞膜に蓄積され、酸化のダメージから細胞を保護するなど老化防止にも効果があります。また、老化や生活習慣病の原因となるAGE(終末糖化物質)の生成を抑制する作用も期待されています。

アーモンドはミネラルが豊富

アーモンドは鉄分や亜鉛、マグネシウムなどのミネラルを豊富に含んでいます。これらはヘモグロビンの生成に寄与し、貧血対策の効果が期待できます。また、マグネシウムについては血圧低下や血糖値の低下も期待できます。

アーモンドの脂質・カロリーについて

脂肪には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。よく言われる悪い脂肪と良い脂肪です。アーモンドの脂質はその殆どが不飽和脂肪酸(良い脂肪)で、血中のLDLコレステロールを減らすなど様々な効用があります。但し、光や熱、空気で酸化しやすいため、保存や調理には注意が必要です。

アーモンドのアレルギーについて

アーモンドはアレルギー症状が出る場合があります。但し、「ナッツ」全体でアレルギーをひとくくりにすることはできません。例えば、アーモンドはバラ科のナッツ類ですが、ピーナッツはマメ科の豆類です。ピーナッツアレルギーのある方が必ずしもアーモンドに対してもアレルギーを持っているという訳ではありません。アーモンドのアレルギーはナッツ類としてひとまとめにせず、個別に診断する必要があります。

アーモンドの1日の摂取量

アーモンドは栄養価が高く魅力的なナッツですが、1日何グラム程度食べらたらよいのでしょうか。食べ過ぎにも気を付けたいものです。

アーモンドの1日の摂取量は、目安として成人で20~25粒(25g)程度が良いでしょう。特にビタミンEが不足しがちな方はこの量を摂ることで1日に摂るべきビタミンEの量を補えるようになります。

アーモンドの食べ過ぎに注意

アーモンドは栄養価が高いとともにカロリーも高い食品です。前述の量程度なら問題ないのですが、あまり多く摂りすぎるとカロリーの過剰摂取となり太ったり不健康になってしまうこともあるので気を付けましょう。特にアーモンドチョコレートや塩分たっぷりのアーモンドローストが好きな方は、1日に食べる量を事前に決めておくといいでしょう。

アーモンドの産地

アーモンドのおすすめ食品・お菓子(スイーツ)

アーモンドオイル

アーモンドは種子として食べるだけでなく、油分を抽出したアーモンドオイルとしても活用されています。アーモンドオイルは美容効果が期待されていて、食用はもちろんのこと、スキンケアやヘアケアのために肌や髪に直接塗ることもあります。アーモンドオイルを選ぶ際は、安全性の高いオーガニックオイルを選ぶことをおすすめします。また、基本的に食用と外用で分けられているので、記載の通りに使用しましょう。

アーモンドプードル(アーモンドパウダー)

アーモンドプードルとは、粉末状にしたアーモンドのことです。ミルクやクリーム、生地に練りこんでお菓子づくりなどに用います。特にアーモンドプードルを使ったクッキーやパウンドケーキ、チョコなどが人気です。1,000~3,000円程度で市販されています。

アーモンドチョコレート

アーモンドとチョコレートの相性は抜群です。その美味しさのあまり食べ過ぎてしまうこともあるでしょう。ただ、美容や健康を意識しているのであれば糖分の多いアーモンドチョコレートでなく、カカオ含有量の多いアーモンドチョコレートを選びましょう。カカオにも鉄や亜鉛などのミネラルやポリフェノールが豊富に含まれています。カカオとアーモンドそれぞれの美容効果が期待できるでしょう。

<参考文献>

• 不飽和脂肪酸 | e-ヘルスネット 情報提供 (厚生労働省)
• アーモンド – Wikipedia