ピーカンナッツは形はくるみに似ているものの、くるみよりもクセのない味わいから人気を誇っています。また、ピーカンナッツには健康や美容に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。では、ピーカンナッツを食べることでどのような効果・効能が得られるのでしょうか。この記事ではピーカンナッツの栄養によって得られる4つの効果・効能とピーカンナッツを食べる際の注意点、ピーカンナッツの効果を最大限に得るオススメの食べ方を紹介します。
目次
ピーカンナッツとは
ピーカンナッツとはクルミ科の落葉高木およびその種実です。くるみ科の樹木であるため、見た目はくるみに似ていますが、くるみより細長い形をしており、苦みや渋みが少ないことが特徴です。また、ピーカンナッツはナッツ類の中でも特に脂質が多く、その含有量は全体の72%であることから「バターの木」と呼ばれることもあります。
ピーカンナッツの栄養素
ピーカンナッツには様々な栄養素が豊富に含まれていますが、代表的な栄養素は以下の通りです。
エネルギー | 691kcal |
炭水化物 | 13.86g |
┗ 食物繊維 | 9.6g |
脂質 | 71.97g |
タンパク質 | 9.17g |
ビタミンB1 (チアミン) | 0.66mg |
ビタミンB2 (リボフラビン) | 0.13 mg |
ビタミンB3(ナイアシン) | 1.167mg |
ビタミンC | 1.1mg |
ビタミンE | 25.84mg |
カリウム | 410mg |
マグネシウム | 121mg |
ミネラル(マンガン) | 4.5mg |
亜鉛 | 4.53mg |
鉄分 | 2.53mg |
※出展:USDA (100g当たりの栄養素)
ピーカンナッツのカロリー・脂質は?
ナッツは栄養素が豊富で魅力的なのですが、カロリーや脂質も多いという点を気にする方もいるかも知れません。しかしながら、ピーカンナッツは約7割が脂質である一方、たんぱく質と糖質が約1割と低糖質なナッツであることがわかります。そのため、ダイエット中の方には魅力的な要素ですね。また、ピーカンナッツはナッツの中でも脂質が多く含まれていますが、その脂質のほとんどは体に良いとされる脂肪で構成されています。しかし、ピーカンナッツはほかのナッツ同様に高カロリーなので食べる量には注意しましょう。
ピーカンナッツの効果・効能4つ

ピーカンナッツは健康や美容に関心のある方にとってうれしい効果・効能を得ることが期待できます。下記はピーカンナッツを食べることで得られる4つの効果・効能です。
- 生活習慣病の予防
- アンチエイジング効果
- 免疫力の向上
- うつ症状の緩和
生活習慣病の予防
ピーカンナッツに含まれるビタミンEの抗酸化作用によって、生活習慣病の予防効果を期待できます。なぜなら、ビタミンEは血液中の悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防ぎ、血管のしなやかさを保つ働きがあるからです。さらに、ピーカンナッツに含まれる良質な脂肪のn-3不飽和脂肪酸にも、血液をサラサラにする効果があるので生活習慣病の予防に役立ちます。
【参考】http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17914127
アンチエイジング効果
ピーカンナッツの高い抗酸化作用は細胞膜の酸化による老化を防ぐことができるので、アンチエイジング効果を期待することができます。またピーカンナッツに含まれる亜鉛はタンパク質の代謝を促し、皮膚の新陳代謝を速めるこのができるので、シミなどの皮膚トラブルを改善し、美肌効果をもたらします。
【参考】https://cp.glico.jp/powerpro/citric-acid/entry75/
免疫力の向上
ピーカンナッツに豊富に含まれる亜鉛には免疫力を正常に保つ効果があります。さらに、亜鉛は病気を引き起こす細菌を攻撃する白血球にも含まれていることから、傷や病気の早期回復効果も期待できます。
【参考】https://cp.glico.jp/powerpro/citric-acid/entry75/
うつ症状の緩和
ピーカンナッツに含まれるビタミンB3のナイアシンは、うつ症状の緩和効果があるといわれるセロトニン(幸せホルモン)合成の流れを促す栄養素としての役割を担っています。さらに、神経伝達物質を作るのに必要な栄養素の亜鉛には、精神安定や脳の機能を高め、うつ症状の緩和効果が期待されています。
ピーカンナッツの1日の摂取量目安
ピーカンナッツの1日の摂取量は約18~20粒がオススメです。ピーナッツ20粒(約30g)あたりのカロリーは約210kcalです。だいたい一掴み分の量が目安とされています。また、食塩やオイルが含まれているとその分カロリーも上がってしまうので無添加のピカンーナッツだと尚好ましいです。1日の摂取量は出来る限り守るようにしましょう。
ピーカンナッツの注意点

ピーカンナッツの食べ過ぎに注意!
ピーカンナッツはそのおいしさのあまりつい食べ過ぎてしまうと思います。しかし、先述の通りピーカンナッツは高カロリーである点が懸念されるので、1日の摂取量を守るようにしましょう。また、特に気を付ければならないのが味付きのピーカンナッツです。食塩やオイルで味付けがされているとその分塩分やカロリーも高くなり、かえって健康を害する恐れがあるので10粒程度までにしておくようにしましょう。
ピーカンナッツのアレルギーに注意!
ピーカンナッツはアレルギー症状が出る場合があります。但し、「ナッツ」全体でアレルギーをひとくくりにすることはできません。例えば、ピスタチオはウルシ科のナッツ類ですが、ピーナッツはマメ科の豆類です。ピーナッツアレルギーのある方が必ずしもピスタチオに対してもアレルギーを持っているという訳ではありません。ピーカンナッツのアレルギーはナッツ類としてひとまとめにせず、個別に診断する必要があります。
ピーカンナッツの効果を最大限に得る食べ方

ピーカンナッツは美容にも、健康にも良い食材であることがわかりました。ここでは、ピーカンナッツの効果・効能を最大限に得るオススメの食べ方をお伝えします。
ピーカンナッツに含まれる良質な脂肪のn-3不飽和脂肪酸は熱に弱いという特徴があります。そのため、健康や美容に関心があり、ピーカンナッツの効果を最大限に得たいという方にはなるべく熱を通さずに食べることをオススメします。また、ピーカンナッツを砕いてサラダやヨーグルトなどのトッピングにすることで、同時に様々な栄養を摂取することができるので、より効果的にピーカンナッツの美容や健康効果を得ることができるでしょう。
ピーカンナッツの食品・お菓子(スイーツ)
ピーカンナッツチョコレート

ピーカンナッツのチョコレートで有名なのが、サロンドロワイヤルの「ピーカンナッツチョコレート」です。天然のピーカンナッツ1粒1粒にコクのあるチョコレートを包みこんだ、コロンとした姿が可愛らしいチョコレートです。チョコレートの種類も抹茶などやイチゴと豊富にあり、色鮮やかな見た目であることからギフトとしても高い人気を誇っています。ピーカンナッツの香ばしい味わいとチョコレートのまろやかな味わいは相性抜群間違いなしですね。
ピーカンナッツキャラメリゼ
ピーカンナッツのキャラメリゼは、自然な甘さのキャラメルがカリッとした食感とピーカンナッツの甘みや食感を一層引き立てていることから人気のあるお菓子です。ピーカンナッツキャラメリゼの程よい甘みはコーヒーや紅茶との相性が良いので、ぜひ試してみてください。
ピーカンナッツクッキー

ピーカンナッツを用いたクッキーはあまり見かけませんが、渋みがなく、メープルのようなほのかな甘みと香りのあるピーカンナッツはクッキー生地にぴったりのナッツです。ピーカンナッツを砕いて生地に練りこむことで、より深くピーカンナッツの味わいを楽しむことができます。