マカダミアナッツとは
マカダミアナッツ ( 英名: Macadamia Nut ) はヤマモガシ科マカダミア属の常緑樹であるマカダミアの種子のことです。市販のマカダミアナッツの多くは殻が剥かれた種子のみの状態で販売されています。原産地はオーストラリアですが、現在では世界各地で栽培されていて、名称もクイーンズランドナッツ、ブッシュナッツ、マルーチナッツ、バウパーナッツ、ハワイナッツなど様々な呼ばれ方があります。味付けも幅広く、塩だけでなくキャラメルやメープルをかけたものも人気があります。
マカダミアナッツの栄養素と効果効能
エネルギー | 718kcal |
炭水化物 | 13.82g |
┗ 食物繊維 | 8.6g |
脂質 | 75.77g |
タンパク質 | 7.91g |
ビタミンB1 (チアミン) | 1.195mg |
ビタミンB2 (リボフラビン) | 0.162mg |
ビタミンB6 | 0.275mg |
ビタミンC | 1.2mg |
ビタミンE | 0.54mg |
ナトリウム | 5mg |
カリウム | 368mg |
カルシウム | 85mg |
マグネシウム | 130mg |
亜鉛 | 1.3mg |
鉄分 | 3.69mg |
※出展:USDA (100g当たりの栄養素)
マカダミアナッツはビタミンB群が豊富
マカダミアナッツにはビタミンB群が豊富に含まれています。特にビタミンB1の含有量はナッツの中でもトップクラスです。ビタミンB群は私たちが摂取した炭水化物をエネルギーに変え、代謝を健全に促し皮膚や粘膜の健康維持を助けるのです。更に、ビタミンB1は脳神経系の働きを助けるため、心の健康維持にまで効果が期待できます。
マカダミアナッツはミネラルが豊富
マカダミアナッツはミネラルが豊富に含まれています。鉄分はヘモグロビンの生成に寄与し、貧血対策の効果が期待できます。また、ナトリウムの排出を促すカリウムや骨の形成に役立つマグネシウムなども多く含まれています。
マカダミアナッツの脂質・カロリーについて
マカダミアナッツのカロリーは大きく見られがちです。たしかに100g当たりのエネルギー量は718kcalと大きめなのですが、そもそもナッツは一度に大量に食べるものではないのであまり気にしなくていいでしょう。但し、気を付けなければならないのが甘いコーティングのかかったメープルマカダミアナッツやキャラメルマカダミアナッツなどです。コーティング部分の糖分が多い上に、その美味しさのあまり食べ過ぎてしまうこともあるので、1度に食べる量は事前に決めておくといいでしょう。また、脂肪についてはオレイン酸(オメガ9系脂肪酸)やパルミトレイン酸(オメガ7系脂肪酸)などが多く含まれています。オレイン酸はオリーブオイルやアボカドにも含まれる一価不飽和脂肪酸の1種で、血液循環を良くする効果があります。パルミトレイン酸はインスリンの感受性を高める作用があるため、血糖値の低下や糖尿病予防の効果があるとされています。
マカダミアナッツのアレルギーについて
マカダミアナッツはアレルギー症状が出る場合があります。但し、「ナッツ」全体でアレルギーをひとくくりにすることはできません。例えば、マカダミアナッツはヤマモガシ科のナッツ類ですが、ピーナッツはマメ科の豆類です。ピーナッツアレルギーのある方が必ずしもマカダミアナッツに対してもアレルギーを持っているという訳ではありません。マカダミアナッツのアレルギーはナッツ類としてひとまとめにせず、個別に診断する必要があります。
マカダミアナッツの1日の摂取量
マカダミアナッツは栄養価が高い上に味も食感も良いため、目の前にあればあるだけ食べ続けてしまいそうになります。しかし、カロリーを気を付けなければならないので、目安として成人で1日5~10粒(25g)程度にしておくといいでしょう。粒の大きさによって数は異なりますが、マカダミアナッツ好きには少なく感じるかも知れません。但し、上記はあくまで毎日食べる際の目安です。マカダミアナッツを買った日に少しくらい多く食べても、その量を毎日食べ続けなければ問題ありません。
マカダミアナッツの食べ過ぎに注意
前述の通り、マカダミアナッツはカロリーが高いため、食べ過ぎると太ったり不健康になる可能性があります。1日の摂取量は出来る限り守るようにしましょう。また、マカダミアナッツは塩や砂糖などで味付けされたものが非常に多く、その美味しさのあまり食べ過ぎてしまう方が多いようです。味付けされたものはその分の塩分や糖分が増えてしまうので、それらの過剰に繋がらないように食べ過ぎには注意しましょう。
マカダミアナッツの産地
オーストラリア | マカダミアナッツの原産地です。広い農園で木々にストレスがかからない良質な栽培環境で高品質なマカダミアナッツを生産しています。 |
ハワイ | さとうきびの防風林用としてオーストラリアから移植されたことが栽培が始まりです。今ではオーストラリアに次ぐ生産量を誇っています。チョコレートで包まれたマカダミアナッツのお土産が有名ですね。 |
マカダミアナッツのおすすめ食品・お菓子(スイーツ)
マカダミアナッツオイル
前述の通り、マカダミアナッツには良質な脂肪酸が多く含まれています。マカダミアナッツオイルも同様にオレイン酸やパルミトレイン酸を多く含んでいるため、健康的なオイルとして人気を集めています。マカダミアナッツオイルは食用として料理や風味付けに使われるだけでなく、美容オイルとしても用いられることがあります。
マカダミアチョコレート
マカダミアチョコレートといえば明治やロッテが販売しているものやハワイのお土産 “Hawaiian Host” が思い浮かぶ方が多いかと思いますが、最近ではオーストラリアで買えるコアラの形をしたマカダミアチョコレートも人気が出てきています。どれもマカダミアナッツがしっかりと入っていてとてもおいしいのですが、カロリーも高いため食べ過ぎには注意しましょう。